ある人妻の過去

裕樹は、1年ほど前から、私以外に付き合ってる女がいた。


私と一緒に暮らし始めて、しばらくたってからの事だと言う。


そして、裕樹はその女と地元を出たに違いないと…学サンは話してくれた。

裕樹から親友と紹介された学サンの言葉。


なぜか、あまりショックを受けなかった。


そして、私が今置かれてる借金の状況を話した。


 「俺
  裕樹の女を乗せて
  そのサラ金まで
  行った事がある」


裕樹と一緒に行った女は、免許取り消しになり、運転が出来なかったらしい。


そして裕樹にも女にも、借金がある事を、学サンは聞いていた。


 「こんな事なら
  保証人になんか
  なるんやなかったよ  …。」


学サンは、裕樹が最近買った車の保証人になってた。


 『ムカつくね!!』


私は怒りで涙が出た。



学サンは、私にここにいないほうが良いと言った。


【そうだね…】


もう、待ってたって裕樹は帰って来ないだろう…?


私は決めたんだ。


この街を出る事を…