会長は言った。


「未来の世界では


赤井総理が儂らのグループを


潰すんじゃろう。





この女はその嫁になるから



敵だ。





禍根を残さぬよう処理して置いたほうが


いいぞ。





手相だけでなく、


チップを埋めておけ」




「そうですね。



邪魔をしないように

チップに細工しておきます」






「上手くやれよ」





「この娘を別荘に連れて行くから、


静かにさせて」



と、佐原が言った。




警備員が早紀の鼻と口に薬のしみた布を当てた。






早紀は気を失った。