外の騒ぎで、

会長室の扉が開き



偽占い師が出てきた。





「どうしたの」




「不審者です」





偽占い師が早紀をじっと見た。




「あなた。




どうしてここにいるの」



早紀は偽占い師を睨んだ。






「何か


 したのか」




奥から会長の声がした。




「この前お話しした手相を変えた赤井総理の関係者です」




「面白い。




顔を見てみたいな」


と、会長が言った。





早紀は警備員に後ろ手に縛られて


部屋に入った。