早紀は尋ねた。


「これからどうするの」


「忍び込んで、里子さんの本と博報堂のノートを取り返す」


「大丈夫なの」


「今夜行ってみる。早いほうがいいだろう」


「私も連れて行って」


赤井は足手まといだと言ったが、早紀がしつこいので諦め、ついて行けることになった。