早紀はどうしていいか



分からなくなった。




「け、


消してください」



そう言うのがやっとだった。




「何とかしてやれよ。



じいさん」



と、明美も言った。



「何とかできるならとっくにしているわい。





したくてもそれを書いたノートが無いんじゃ。





さっきから探しているんだか無いんじゃよ。




あの女が持って行ったに間違いない」




博報堂が怒って言った。




直ぐに、懇願してきた。




「なあ、





あんたらでノートを取り戻してくれんかのぉ。




儂もあれがないと色々



困るんじゃ」