早紀の手のひらを




里子が虫眼鏡で見た。





「奪われるのは、




金運とそれに関係した結婚運かな」





「そういえば、




あの時にも玉の輿に乗れるって




言われました」





里子はそうだろうと頷いた。





「でも、





占い師はオバサンだったんでしょ。



まだ、結婚してなかったのかしら」



と、明美が言った。



「それは



分からないわ。





誰かがその占い師に




頼んだかもしれないでしょう」




と、里子が推理した。





「さっき、




無効にする方法があるって





いってたけど」




赤井が里子に訊いた。