朝日が早紀の顔に差した。






早紀は背伸びした。



頭が軽かった。





机の上を見たら、


カッパの人形があった。




なんでこんな所にあるの?



弟がイタズラしたのかしら。






「早紀ちゃん。


遅れるわよ。



今日は明美ちゃんと出かけるって言ってなかった?」




下から、母の声がした。





そうだ。



今日は明美と


よく当たると評判の横浜の博報堂に行く


ことを思い出した。




早紀は支度するため急いで階段を下りた。





(おしまい)