翌日の朝



朝食の食卓には




家族に混じって




赤井もいた。









「早紀ちゃん。





 オハヨー」





赤井が





馴れ馴れしく




挨拶してきた。









「早紀。





 誠君を




 予備校まで一緒に連れていってな」





父が食べながら言った。






早紀は箸を止めた。






「なんで」








「同じ予備校に







 行ってもらうことにした。




 知ってる人がいたほうが





 いいだろう」










「よろしく







 お願いします」




赤井が頭を下げた。