人の手相をいじって何が面白いねん。

「まさか、




俺のこと嫌いなのか?」




「そうじゃないけど」




「だったらあんまり


無視すんなよ」





「ごめん」





廊下ですれ違っても殆ど会話もしないのに



気にかけてくれていたんだ



と思った。




早紀の目に




涙が浮かんできた。




「悪い。




泣かすつもりはないんだ。





座ってていいよ」