新撰組と鬼の娘


源「辛い思いをしたね…。」


勇「………よし。君の身は我ら新撰組が預かる。必ず、君を守ろう。」


『ぇっ……?!』


総「それ賛成します。」


『え?え?』


歳「じゃぁ、総司。夜魅を1人にすんのも危険だ。お前と同じ部屋でいいよな?」


え、え?


えぇぇっ??


総「僕は別にいいですよ。夜魅ちゃんもいいよね?」


『でも…あのっ…!そんなご迷惑じゃ…?』


私がおどおどしたように言うと、永倉さんが言った。


新「夜魅ちゃんは気にしなくていいんだよ。近藤さんと土方さんが言ってんだからよ。」


『で、でも……!』


総「夜魅ちゃん。」


沖田さんの窘める口調で、はっとする。


『…大声あげてすみません……。』


総「君はさっきも言われた通り、気にしなくていいんだ。」


そう言われ、皆を見渡すと最初の怖い印象はなく、皆笑っていた。


私を、歓迎してくれているかのように。


『でも……私は鬼です…。皆さんとは、違う者なのです…。皆さんには、私と一緒にいていいことなんて…。』


勇「そんなのは関係ない。君は君だ。いいこと悪いことの問題じゃないのだよ。」


『近藤さん……。』


私はまた涙が溢れた。


だけど我慢して、笑って言った。


『皆さん……ありがとうございます!』