男達は私の声に反応し、私と沖田さんがいる方を見た。


男「あぁん?なんだぁ、てめーら!」


『なんでこんなことするのです!?子供達が怖がっているではないですか!』


男「うっせぇ!」


私は男に怒鳴り返され、沖田さんの袖を掴んだ。


『沖田さん………。』


さっきまでの私の威勢はなんだったのか………。


総「大丈夫。」


そう言うと私を後ろに隠して言った。


総「君達さ、なにしてるの?そんなに僕に斬られたいのかな?」


声は楽しそうだけど……。


気迫がすごい。



総「ねぇ。どうする?僕に斬られるか、謝って逃げるか。……勿論、逃げるよね。今なら見逃してあげるよ?」


そう沖田さんが言うと、男の1人が怯えた声をだした。


男「おっ、おい!こいつ、新撰組の沖田総司じゃないか!?」


男「なっ、何っ?!……チッ。引き上げるぞ!」


そう言って逃げて行った。



総「全く…。」


『沖田さん……。』


総「ごめんね、夜魅ちゃん。」


『ぇっ……?そんな…。私がいきなり声あげたのが悪いんです…。』