新撰組と鬼の娘


総「夜魅ちゃん、顔赤いよ?」


『お、沖田さんが変なこと言うからです……!』


総「はいはい。……ほら、食べさせてあげるから。」


『えぇっ?!』


総「文句言わない。ほら。」


ってもうれんげもってる…。


私はしょうがなく沖田さんに食べさせてもらうことにした。



が………。


『気持ち悪い……。』


総「もう?大丈夫?」


3口目で危ない…。


『大丈夫……です。食べないと…治りませんから…。』


総「お粥がまずい訳じゃないよね?」


『はい。全然おいしいですよ。』


総「じゃあちょっと貰うね。」


『え?お、沖田さん…?!』


そう言うなり沖田さんは私の使っていたれんげでお粥を食べた。


総「あ、これつくってくれたの一君だ。」


『そうなんですか?……じゃなくって!沖田さん!』


総「ん?何?」


『何じゃありませんよ!熱が移ってしまいます!』


私が必死に言うと、笑った。


総「大丈夫だよ。僕は人の風邪もらわないから。もし、もらったら夜魅ちゃんが看病してね?」


『……ほんとですか?』


うん、と無邪気に笑った。


『……!』


ドクンと、変に心臓が跳ねた。