新撰組と鬼の娘


それからどれくらい経ったのか。


熱のせいでぼーっとしていた私の視界には絶対に沖田さんがいて、私の頭を撫でてくれたりしてくれた。


………実際には私が感じていた程長い時間待たなかったのかもしれない。


平「総司。飯とお粥持ってきたよ。」


総「あぁ、平助か。今開ける。」


ご飯を持ってきてくれたのは藤堂さん。


平「ごめんな、新八っつぁんのせいで遅くなっちまって…。」


総「ほんとだよ。」


と、2人は苦笑い。


『い、ぃえ…。私の事で、迷惑をかけては……申し訳、ないですから…。』


こうやって少し話しただけなのに、すぐに息が上がる。


『……顔も、向けら…れなくて…、ごめんなさい、藤堂…さん。』


平「いいんだ。無理すんなよ。」


そういって藤堂さんは出ていった。