新撰組と鬼の娘


その後、部屋に戻った私と沖田さん。


総「夜魅ちゃん、僕これからちょっと仕事あるんだ。部屋でやるけど、ちょっとした書き物だから、先に寝ててくれるかな?今日はいろいろと疲れたでしょ?」


そう言いながら、少しぐちゃぐちゃした布団を綺麗に直してくれた。


『ぁっ……。お布団直しなら私がやりましたのに…。』


総「そんなに気を回さなくていいの。……それとも、1人じゃ眠れない?」


『ぇっ…?』


私が驚いて動きを止めると、沖田さんは笑った。


総「あははっ。冗談だよ。そういえば夜魅ちゃんは幾つなの?」


じょ、冗談……。


『生まれて17年です。』


…実はちょうど昨日が誕生日。


毎年、お祝いしてくれたお母さん、お父さん……村の皆が死んだ日。


だから、これからは祝っちゃいけないのかなぁ…?