ゆうやけ

ガラッ
教室のドアをあける音…

「木村先生!舞さん!
何してるの?あの噂は、本当だったの…あなたたちは、いったい何を考えてるの…」
教頭先生だ…

その時…
純が、わたしの手を引っ張って、走り出した。

純…?

純は、教室のドアを開けて

「先生、遅れてごめんね。結が、トイレ行ってたから…舞ちゃんも、ごめんね…」

2人が、キョトンとしてる…

「あなたたちも、一緒なの…だったら、なんで、説明しないんですか」

慌てる教頭先生に、
純が…

「卒業式の後、お世話になった。教頭先生に、なにか、秘密で、プレゼントしたいって思って、教頭先生が帰った後のほうが、いいし…この時間になっちゃって」

「あら!そうだったの!
ごめんなさい」

教頭先生は、教室を出て行った…

純は、
「先生には、かりがあるからな…」といって、

わたしたちも、教室を出た。