ゆうやけ

あれから、連絡は、無い
補習がある日…
純は、学校を休んだ
放課後、木村先生から、
「田村となにかあったのか?」
と聞かれた
わたしは、なぜか、木村先生にすべてを話した。純とひとつになれた事…大学進学について話した事…
純が、いきなり、わたしの上に乗って来た事…
一人になりたいと言われた事…
木村先生は、何も言わずにただ、うなづいていた…
「中田、ごめんな…
俺が、頼んだから…
今日、田村の家に行って見るから…」
話しながら。泣いてるわたしの、肩を、ポンポンとたたいた…

下をむいたまま、教室を出ると。咲が、待っててくれた。

咲は、何も聞かない…
でも、わたしの手を優しく握って家まで、送ってくれた。

その日の夜…
純から、メールが来た
今、結の家の前にいる、話したいから、出て来てくれないか…

わたしは、慌てて、外に飛び出した。
「純…」
純は、優しくだきしめてくれた。
お父さんが、出て来て…「純くんか…
ちょっと上がって行きなさい」
そういうと、中に入って行った
純を、リビングに案内すると、
「まあ、座りなさい」
お父さんは、なにか決意を固めてるように…
純をうながした…

「失礼します」
純が座り、
となりにわたしが座るとお父さんは、話し始めた。
「純くん、君は、卒業したら、働くと決めているらしいな」
「はい」緊張気味に返事をする