ゆうやけ

朝6時…
いつもなら、絶対起きない時間だけど、目覚ましより先に、目が覚めた…
キッチンに行くと、お母さんは、もう起きてた…
「結に教えながらだと、時間かかるでしょ…
だから、朝ご飯のしたくだけはしておいたのよ」
「ありがとう!お母さん」
って、抱き付いた…

「時間無いわよ、早く始めましょ…」

純が大好きな、
卵焼きと
ハンバーグ
色々な野菜を練り混んである、カラフルなマカロニのサラダ
アスパラのベーコン巻きタコさんウィンナー

卵焼きは、二回も失敗した…

「早く詰めなさい」

とお弁当箱を、三つ並べる…

「三つ…一つはだれの?」
「お父さんよ!」

かわいく、きれいに、お弁当をつめた…

純への、愛情も一緒に…
「この黒こげ卵、ねえちゃんが作ったんだろ」
「ごめん…」
「これじゃ、彼氏に、逃げられるな」
っていう弟に
黙ってうなずく、お父さん…

お母さんが、
「はい…初めて結が、作った、お弁当よ。お昼にどーぞ」

「どうせついでだろ」

っていうお父さん…
でも…
うれしそう…