「ゆずっ!!
お昼食べに行こっ!!」

同じく友達の愛花に誘われ、ランチに向かう。

「あっ…うん…」

部屋を出る前に和之のほうを見ると、女の子たちに囲まれていた。

…何で和之のことなんか気にしてんだろ。

和之にとっては…あれが普通。

入社当時から、あんなカンジだった。

和之もカッコイイし、注意された時に舌を出す仕草なんかは可愛いし。

そんなとこが…人気なんだろうな…

って…何、和之のこと考えてるんだ自分っ!!

何かこんなの…好きみたいじゃんっ!!///


「ゆず…?
大丈夫?」

ずっと考え込んで、下を向いていた私を心配して、声を掛けてくれた。


「ん?
大丈夫だよ!!
ありがとっ。」


「ゆずならきっと…頑張れるよ。
今日は家…帰ったら?」

「うん。
久々に実家…帰ろうかな。」

実家は…会社がある最寄り駅から電車で2駅のところ。

お昼を食べ終わると、実家への差し入れ選びに2人で行った。


無事に仕事を終えると、足早に会社を出た。



悠月side〈終〉

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