〈雅志side〉

シャワールームから戻ると、荷物を整理していたはずの奈留が駆け寄ってきて、抱き付いてくる。
犬みたいだな。(笑)

ご主人様の帰りを待つ、従順な柴犬、ってとこかな?

「おかえりっ!!」


なんて、可愛いことを言ってくる。


「おかえり」
って…
俺…シャワー浴びてきただけなんだけどなぁ…

そんなに寂しかった?笑


「ただいま。」


とりあえず、笑顔で挨拶を返した。


「奈留も…シャワー浴びてくれば?
風邪ひいちゃうよ?」


「雅志も…髪の毛濡れっぱなしじゃんっ…」


「奈留がシャワー浴びている間に乾かしておくから大丈夫。
早くシャワールーム行って来な?」


「行ってきますっ…」


「行ってらっしゃい♪」



水道場の近くにあるドライヤーを手に取り、髪を乾かす。

俺が風邪引いたら、奈留とらぶらぶできないしね。


ってか…院長、いつ帰ってくるんだろ…

この部屋で別々とはいえ、一緒に寝ているところなんて見られたらヤバイな…汗
髪をブローし終わったとき、

「ただいま。」


なんて言いながら、シャワーを浴び終えたらしい奈留が戻ってきた。


「おかえり。」


ってか…その…ロンパース1枚って…やべぇよ…///
身体のラインめっちゃ出てるし…
ナマ脚って…


抱き締めたい。


髪をドライヤーで必死に乾かしている奈留を見て、思う。


「奈留?
腕疲れない?
俺が乾かしてやろっか?」


雅志side〈終〉
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