Five LOVE☆

いつも通りのビュッフェを食べて、
車に乗って、向かった先。バス内で配られた資料と同じ家。
豪邸だ。


「ここ…誰かの家ですか?」

「奈留様の…家です。」


使用人に…そう告げられた。

私の…家?


「奈留は…1年間…ここに住むってことですか?」


「さようでございます。」


中を見学出来るらしい。


部屋はかなり広かった。

ドアのセキュリティも申し分ない。
指紋に、静脈認証まである。
シングルベッドが2つ。

バスタブや洗浄器付きトイレも完備してある。

何より、驚きなのは…

TVを点けたら、日本の番組が放送されていたこと。

これには雅志もビックリ。

「ふふ。
宝月家には優秀な人材がたくさんおりますので。」


「俺も…いつか移住しようかな…」


雅志、何言ってるのよ…

もちろんこのときは、これが現実になるなんて思ってもみなかった。


家の見学を終えて、向かったのは、モンサンミッシェル。

運のいいことに、ちょうど満潮時で、モンサンミッシェルが海の中に浮かんでいるような、幻想的な風景を見ることができた。

またホテルに戻って、レストランにて定番のエスカルゴを食べる。


パリでの、雅志との最後の滞在だ。