翌朝、目が覚めたのは朝8時。


予定より1時間オーバー。

「すみません…」


「気を病むことはございません。
本日は、標高3,454mのユングフラウヨッホ登山列車観光となっております。
午後は、そこから1時間かけて下山します。
下り中心の初心者向けコースを使用しますから、奈留様でも安心です。
さぁ、ご朝食を食べに参りましょう。」


まだ2日酔いから覚めていないのか、
頭がガンガンする…
これだから、お酒に弱いと困るんだ…


何とか朝食を食べ終え、スイスで一番キレイだというその絶景ポイントに向かった。


でも、はしゃいでいる雅志の横で、相づちを打つのが精一杯だった。

だって…2日酔いの頭痛、さらには気分の悪さと格闘していたんだもん…


景色どころじゃないって…

写真撮影は使用人さんと雅志に任せた。


こんなんで私、下山なんて出来るのかなぁ…