Five LOVE☆

早く…

走らなきゃっ!


雅志に…


オーナーに…


院長に…


会うんだっ…!



その一心で走っていたら…舞台袖の段差につまづいて勢いよく転んだ。
擦りむいたけれど、血は出ていない。


「大丈夫ですか…?
って…
三咲 奈留さん?
良かったです。
いないのかと思いましたよ。」


「髪が一部短くなってるし…
何があったかは知らないけど…
あと1回名前を呼んでもいなかったら、準優勝を取り消されてたわよ?」


「6番の三咲 奈留さん?
いないようでしたら…
3位の人を繰り上げ…
「はい!ここです!!」」


司会の声を遮って、大きな声で返事をする。


私たちの病院の人たちが、大きく息を吐き出すのが見えた。


「三咲 奈留さん。
…準優勝、おめでとうございます!!」


そう言われ、審査員の霧生さんから盾と賞状、フランスへの留学の旨が書かれたボード、賞金1,000,000と書かれたボードをもらう。


それを大きく掲げると、オーナーや院長、雅志たちの席のほうから特に大きな拍手が起こった。


城竜二 美崎は、唇を思いきり噛んでいたらしい。


「入賞者に、大きな拍手を!!」


思えば、こうやって舞台に上がるの、新体操サークルの大会で金賞獲って以来かも。


緊張したけど楽しかった。