Five LOVE☆

私…そうなのかな…

やっぱり皆にも…

オーナーにも…


雅志にも…そう思われてるのかな…


微かに…司会の声と皆の歓声が聞こえた。


もういいや。


諦めよっ…かな…

ワンッ!

ん…?


吠えてるの…ココア…?

ワンッ!!


そうだよ、ココアのためにも…準優勝でもしなきゃダメなのに…


積み上げられた段ボールをよじ登り、なんとか窓を開ける。

すると。


「出られる?
たまたま警備係で来てたんだけど。
コーギーが吠えながらここのドアを必死に引っ掻いてるから、
誰かいるのかなぁって。
裏の窓に回ってみたら、君がいたから…」


ホッとしたのもつかの間…
痛みが走った。


窓のさんに髪の編み込み部分が引っ掛かってしまっていたのだ。


「あ~、それじゃ、窓開いても出れないね。
これで切りな?
編み込み部分。
可愛いから、もったいないけど。」


そう言って、その若い警備の人は小さいハサミを渡してくれて、それで引っ掛かっているところを切った。

警備の人に手を引いてもらって…ようやく外に出た。

「ここをまっすぐ行って、突き当たりを左に曲がれば、出場者が入ってくる場所と反対側の舞台下手に出られるから。
早く行きな。
名前呼ばれてもいないと、入賞を取り消されちゃうからっ!」


「ありがとう!!」


警備の人にお礼を行って、力の限り走った。