Five LOVE☆

まずはハードル。


バーを落とすこともなく、高く跳ぶことが出来ていた。


すごいよ…!


トンネルも逆走することなく抜けて…

シーソーもきちんと、下がっているときに上がり、もう片面が下がった瞬間にきちんと降りていた。


クラムの間も、狭いのにちゃんとジグザグに進んで…

もう1つのトンネルを抜けて、
ハードルをくぐれば、終了だ。


「ココア、頑張れ!!」


そう、指示を送った、
そのとき。


一瞬、急な目眩が襲った。

「ワンッ!!」


私を遠くなりかけた意識から覚ますように、ココアの声がした。


「ココア、無事飼い主のもとにゴールだぁ~!
素晴らしいタイムです!
今までの選手よりはるかに早い、7秒18です!!
ココア、速かったですね。」


「そうですね。
最後のハードルは特に速かった。
まるで…飼い主の異変を察知していたかのような速さでした。」


実況の声で、ようやく理解した。

ココア…ゴールしたんだね!!


やったぁ!!


すごく喜んでいたから、気づかなかった。

城竜二さんが、不満気に私を見ていたことを。