Five LOVE☆

外国人留学生は、なんと、偶然にもオーナーが練習にと連れてきてくれた人だった。
確か…名前はカルロス。

私はまずドイツ語で一応挨拶をした。
すると、なるべくなら日本語で、と言われた。
自ら日本語がいい、と言ってくる人も珍しいなぁ…


私は、犬の話題になると身を乗り出すようにしてくるカルロスの様子に気付いていた。


私はとにかく、ミニチュアダックスやらシェパード、シュナウザー、ピンシャーなど、ドイツ原産の犬の話を持ち出した。


彼は、警察犬や麻薬探知犬にはシェパードが使われている率が高いことを熱心に語っていた。


「ドイツ原産だし、忠誠心が強いし、知力も運動能力も抜群だからね。」


ドイツ原産の犬の話で盛り上がってしまい、
日本に来るまえはどこに住んでいたかとか、私が高校の夏にドイツに1週間ホームステイしたことを語る前に、あっという間に30分が過ぎた。


30分って…長いようで短いんだなぁ…


カルロスと、ガッチリと握手を交わす。


「ドイツ語の発音、とても良かったです。
いつかドイツに遊びに来てくださいね。」


それだけ言って、カルロスは他の留学生とともに舞台裏のほうに歩いていった。