Five LOVE☆

だけど、前日の夜、急に不安にさいなまれた。


そんな私に気付いているのか、何も言わずに抱きしめててくれた雅志。


「不安だよっ…
雅志…どうしよっ…」


泣いたところでどうにもならないって、分かってるのに。
涙が止まらない。


だって…あんな夢…見ちゃったんだもん…


雅志が大会に出て優勝してる夢。


そのことを本人に言ったら…


それは、私の中の不安な気持ちが夢に反映されたんだろうって。


さすが、雅志。


医師の両親の息子なだけあるなぁ…


「だから、またそんなこと言ったら、夢に出てきちゃうから…」


言いかけたところで、私の唇にキスしてきた。


「見るなら…俺の夢…な? 何なら、手ぇ繋ぎながら寝ようか。
あ、俺がここまでしてもなお、嫌な夢見たって言ったら、明日の朝、覚悟してね?」


雅志っ…///


ホント、ごくたまにSになるよね…


「お仕置きは嘘。
だけど、少しでもいい夢見てほしいじゃん?」


雅志はそう言って、同じベッドに入ってくる。


「明日…奈留なら絶対大丈夫だから。
頑張れよ?
じゃ…おやすみ。」


「ありがと…」


そんな言葉も、言ったかどうかはよく覚えていない。
今までの練習の疲れもあってか、すぐに眠りについてしまったのだ。