それから2日が過ぎ…

いよいよ対決の日。


「…悠月。
行こ?」


「うん。」


いつもの悠月とは違って、顔には緊張の色が浮かんでいる。


「悠月、緊張しすぎだって。
大丈夫。
この日のために準備してきたじゃん?」


「大丈夫。
第1Rに関しては心配してないから。」


そう言って微笑む悠月。

…頑張ろうな。


まず、相手方の会社に到着する。


「おはようございます。
よろしくお願いします。」

「こちらこそ。
…始める前に、着替えて着たら?」


「お気遣い、ありがとうございます。」


ゲームってキホン、スーツ着てやるもんじゃないしね。

着替えを終えた悠月と合流。
なんか、2人ともベスト着てるし。


「いいじゃない?たまには。
こっちのほうが気合い入るでしょ。」


「だね。」


悠月を自分の腕の中に引き寄せて、軽いキスを落とす。


「和之っ…こんなとこでっ…恥ずかしっ…///」


「ん~?
おまじない、しただけだよ?
絶対勝てるおまじない。」

「ありがと。」


対決をする部屋に案内された。

ドアの向こうには、大画面TVとwill、プレステが。


「準備はよろしいですか?」

「えぇ。
ゲームは慣れてますから。」


「さぁ。
始めましょうか。」


「お手柔らかに。」


「あぶね~。
気を付けろよ、悠月。」


「ありがとっ…」


序盤から悠月が危なっかしかった。


「和、ナイスっ!!」


今日、なんか調子いいな。
いつもより。


とか、思っていると。


「うわ…やべっ…。」


「悠月、なかなかサマになってるじゃん?」


悠月がとっさに助けてくれて、負けずに済んだ。


その後もお互いに協力しあって…

無事に勝利した。


「やったっ!!」


2人でハイタッチ。


「お強い…ですね。」


「ふふ。
あなた様こそ。
僕が今まで戦ってきた中でこんな強い人、いなかったですよ。」