休み時間に入る度に、鞄の中身を見る私。
智美はその様子を呆れて見ていた。
「早く渡してくればいいじゃん」
と言われ、まごつくあたし。
智美は大げさなため息を吐いて、次の授業の地理の教科書を出した。
そう言えば、私が公太郎に距離を置こうと言われてサボった授業は地理だった事を思い出す。
藤沢が授業をサボったのは「つまんねぇから」と言っていた。
智美は「あ」と言って、手を止めた。
「藤沢君…出て行った」
智美が言った通りに、固まったように座っていた藤沢が席を立って教室から出て行く。
「なつみ、チャンスだよ!早くそれ持って行って来な!」
私の鞄を押し付けて急かしてくる。
「でも…」と困ると智美に頭を叩かれた。
「バカ!」とののしられ、尻込みする。
智美はフンッと鼻を鳴らした。
「アンタ昨日どれだけ後悔してたの?藤沢君のこと傷つけたままでいいの?」
「そ…れは…」
とうつ向くと、智美は私の肩を掴んで揺さぶった。
智美はその様子を呆れて見ていた。
「早く渡してくればいいじゃん」
と言われ、まごつくあたし。
智美は大げさなため息を吐いて、次の授業の地理の教科書を出した。
そう言えば、私が公太郎に距離を置こうと言われてサボった授業は地理だった事を思い出す。
藤沢が授業をサボったのは「つまんねぇから」と言っていた。
智美は「あ」と言って、手を止めた。
「藤沢君…出て行った」
智美が言った通りに、固まったように座っていた藤沢が席を立って教室から出て行く。
「なつみ、チャンスだよ!早くそれ持って行って来な!」
私の鞄を押し付けて急かしてくる。
「でも…」と困ると智美に頭を叩かれた。
「バカ!」とののしられ、尻込みする。
智美はフンッと鼻を鳴らした。
「アンタ昨日どれだけ後悔してたの?藤沢君のこと傷つけたままでいいの?」
「そ…れは…」
とうつ向くと、智美は私の肩を掴んで揺さぶった。

