「迎えに来たんだよ」 「あぁ…、悪ぃ」 そう言って、荷物を取りに教室に入って行った。 「あっ、でも一つだけ分かることあるよ?」 クスッと裕也くんは怪しい笑みを浮かべた。 「分かるって?」 「瞬の考えてることだよ」 「なに?」と首を傾げると、顔を近付け耳元で、「理子ちゃんのことだよ」と笑った。