ーー昨日ーー







「椎奈。話があるんだ。」







いつも以上に、真剣な顔つきのお兄ちゃんが、私の部屋に来た。







「なぁに??」








明日の学校の資料を読んでいた私は、お兄ちゃんに顔を向けると、話すのを待った。







「あのな………………椎奈の高校。俺の学校にしたから。」









…………頭でも打ったんだろうか。うちのお兄ちゃんは。







「嘘言わないで!」「嘘じゃないって」







お兄ちゃんは、私の顔を見ていい放った。







「お父さんとお母さんは知ってるの??」







うちの両親は海外で仕事をしていて、お正月と誕生日の日にしか帰ってこない。






「あぁ。二人とも賛成してた。」



おい!!反対しなさいよ!!まったく…
自由すぎでしょ…


「私の新しい学校は??」







親よりもそこが重要だ。







一応、推薦ではいったから。







「そこも大丈夫だ。」






………………何もいう気がしない。







「お前に選ばせてやるよ。」







良い兄貴を持った!!


お兄ちゃん大好き!






「男装するか、そのままで入学するか。」














………前言撤回!!兄貴なんか大嫌いだ!!!!!










「……もう決定してるんじゃない…??そのままで入学します。」







「明日、8時00分には出るから準備してろよ。おやすみ★」







兄貴が出ていった後、さっきまで読んでいた、資料をゴミ箱にいれ、就寝についた。



























このあとに悲劇があるなんて、知らない私でした