「ミンの使いに伝えよ。


書状の件、承諾した、とな。」

「はっ!」


「陛下!」

「ベンケイ、我々はやらねばならぬことがある。」


「やらねばならぬ?」


「ベンケイさん、我々は幸大さんの元に急ぐべきです。」


クノイチが言う。


「!?

そうだ!

まだ一週間経ってねぇ!

助けに行ける!」


「貴様は馬鹿か?」

ネネが言う。

「何だと?」


「シンの奴らがそんなのを律儀に守ると思うか?」


「あ…」


「じ、じゃあ、幸大さんは今…」

イヨが言う。


「イヨ、案ずるな。


シンと戦っておるのは幸大だぞ?

妾たちが着く頃には幸大が勝っておるかも知れん。」


「ふっ、私も今回は虎姫に同感だ。」


ネネが言う。


「…そ、そうですよね!?


幸大さんですから!!」

イヨが言う。

「ですが、今すぐ帰れば幸大さんの手柄を横取りできるかも知れません。」


クノイチが言う。


「よしっ!


全軍、転身。


ジパングに戻り幸大の加勢に行くぞ!」


「「うおぉぉぉぉ!」」