「だから、

俺がジパングの兵士として戦うのもあんたらにたぶらかされたからだ。


まぁ、反則的だろ、猫耳に犬耳。

尻尾もついてて触ると可愛い声で鳴く。


そんなのができるなら間違いなくこの国にいるさ。


それに、最初にネネを逃がしたのも、直接の理由は違うけど、

下着を見れた御礼に見逃したってのもあるしな。」



「…。

貴様はそう言う奴だとは解っていた。


だが、

口先で都合の良いことを言う者より欲望に生きる奴ほどその行動を信頼できる。」




「待ってください!」

クーメルが入ってくる。


「先ほどから聞いていれば、どういうことですか、陛下!


この人間をそこまで信用するとは、何事ですか!


陛下はこの高貴な亜人種の王女!

言わば進化した人間の頂点!


下等な人間など信頼してはいけません!」


「…クーメル。

さすがに口が過ぎているぞ?」


王女が睨む。


「…なぜ人間をそこまで信用するのですか?


…いえ、違いますね?

その幸大、という男を。

信用している。


王女も所詮は女。


人間にたぶらかされた、ということですか。」


「何だと!」


「違うと言うならば、すぐにその男を筆頭に人間を国から追放してください。」


「そんなことができるわけが、」

「では、陛下は人間にたぶらかされた、と?」


「くっ…!」


「王女様、」

イヨが近づこうとする。


「下がれ。

皆、この部屋から出ていけ。」


「王女様…」

「出ていけ!」


「イヨ。

行くぞ。

ネネ、クノイチ。


ベンケイも出ていこうぜ。」

「ああ。」