「千変万化!」

双剣に変わる。


「何だ!?

単騎で突撃してきたぞ!?」


「翔べっ!」

馬が翔ぶ。


その瞬間。

「とおっ!」

馬から落ちる。


ドサッ、


「いってぇー!」

幸大は立ち上がる。


ダンッ、


馬が着地する。


「何!?馬しかいないぞ!

何処かに…」

ザシュッ、

「悪いな。」

「そこだ!」

ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ……


「居たぞ!」

「くそっ!

千変万化!」


薙刀に変わる。


「どっ、せい!」

ブゥンッ、


ドシュッ、


数人を同時に斬る。


「死にたい奴はかかってきな!」

「くそっ!

退け!

このまま砦の奴らが出てきたらマズイ!

退け!」



敵が引き上げる。


「イヨ!


出てこい!」


「幸大さん!」


茂みから出てきた。


ギィッ、

砦の扉が開く。


「ふんっ!」


ドッ、

地面に大きな斧が振り下ろされた。


「チッ、外したか!」

大男が斧を地面から引き抜く。


「喰らえ!」

斧を振り回す。


「上等!」

キンッ、キキンッ、キンッ、


「くっ!

そんな槍か剣かわからねぇが、中々やるな!」


「薙刀って言うんだよ!」

ガキィンッ、


斧を弾き落とす。


ヒュッ、

ピタッ。


大男の喉に刃先が刺さる寸前で止まった。

「なぜ殺さない!」

「まだ言ってんのか?

イヨ!

説明を頼む。」

イヨが説明を始めた。