「これはどういうことだ!」


王女が怒鳴る。


「何がだよ。」


「クノイチから報告を受けたが、

クノイチとイヨ!


この二人と御主は何をやっとるんだ!

ハレンチな!」


「それに関しては虎姫に賛同する。」


「間違えないでください。

幸大さんはハレンチな人ですが私は違います。」


「わ、私、そんなにハレンチなことしましたか?」


「仕方ない、お前にもやってやるよ。」


「いったい、何を…


ふにゃぁぁぁぁ!?」


「気持ち良いか?」


「き、貴様、尻尾をそんな強引に…


うにゃぁぁぁぁ!?」



「やばい。

可愛いぞ!」


ぎゅっ、


幸大が強く抱き締める。


「はうっ…


ゆ、許す。」


「ありがとう。」


そう言って軽くキスをする。


「ふ、ふんっ!

残念だったな。

私は虎姫のような耳も尻尾もない。

簡単に手玉にとられると、」


きゅっ、


幸大がネネを後ろから抱き締める。


「こ、これしきで、」


「愛してる。」


「うっ…

その程度で、」


「良い子、良い子。」


ネネの頭を撫でた。



「…許すのは今回だけだ。」


「サンキュー。」


ネネともキスをする。