「気持ちいい~!」

あたしは声に出して少し叫んだ。
その気持ちいい場所とは、外廊下の三階である。
空にすごく近くて、日辺りもよくて落ち着ける場所。
でもあたしが特に好きなのは朝の外廊下。

あたしは朝、込む電車が嫌で学校には七時ちょっと過ぎには着いている。
まだ全然、人の来て居ない学校はとても静かで好き。

一年の秋にこの場所を見つけてから毎日通っている。あたしの唯一のゆっくり出来る場所。
そしてあたしは今、二年になっていて夏が近付く六月だ。

何の変化もない毎日。
だけど、今日は違った。あたしのゆっくり出来る場所に変化が起きた。