佐々木 愛子

これが私の名前。

愛子であこって読むのは珍しいけど、愛される子になるようにつけてもらったこの名前が私は気にいるの。


―――春―――

念願だった桜宮学園に入学した。


「行ってきまーす!」

着たくて着たくてたまらなかった制服に腕を通して私は家を出た。

私の家から電車に乗って30分の所にある桜宮学園は最近新しくなって設備も完璧。
制服も可愛くて、これが着たくて受けたぐらい。(汗)

ずっと憧れだった。


「んー。」

大きく伸びをして春の空気を吸う。

私はこの匂いが好き。
なんかワクワクするの。

新しい事が待っているような気がして。