「おーい」


朝。 通学路に沢山人が居る中、


何処からか誰かを呼ぶ声がして、何となく


振り返った。


「あーっ、遼っ・・汰っくんっ」


後ろの方から走ってくる平均より少し背が低い


女子・・は、俺に何かあるらしい。


「お、おはよーっ」


ゼエゼエ、と息を切らしながら挨拶してきたのは。