「大丈夫?」
上半身だけ出ているジュンに声をかけた。
無いだろうなと思っていた
片腕がちゃんと存在している。
服はボロボロだけど、
中身に異常があまり見られない。
精々が擦り傷程度だ。
この惨状からして
無傷はありえないだろうから、
怪我するだけしまくって、
すでに回復した後なんだろう。
危ない時ほど、回復が早いらしいから。
この前の、首の治りも早かったし。
「あんまり大丈夫ではないな」
彼は嫌そうにそう言って、
埋まっている下半身を指さした。
上に乗っている瓦礫は、
結構な重量がありそうだ。
退かせられない、
回復しても、乗ったまま。
また潰されて、再度回復中。
そんな状態なんだろう、彼の脚は。
俺は苦笑しながら、
崩れた壁の一部に手をかけた。



