「正解。
そしてあの後ろには、
火薬と燃料油、その他諸々があります」
つまり、爆発します。
彼女はそう言った。
「……なんでそんな物仕掛けてるんだ?」
「頼んだのよ、私の家族に。
こうでもしなきゃ、出られそうもないし」
だけど、ライターに手が届かなくて、
貴方が来て幸運だったわ。
彼女はそう笑う。
「建物自体は石造りだけれど、
中身は燃える物もあるし、
周りにも火は飛ぶわ。
そうしたら、
流石に皆、消火に勤しむでしょうね」
「……だからここは手薄になる。
その隙に逃げるつもりなんだな?」
「ええ、そうよ。
便利よね、この体は。
命の危険にさらされる程、回復が早い。
知ってた?」
彼女の問いに、頷いて返す。
確かに、致命傷に近いほど、
回復の速さは上がる。
だからって爆破かよ。
内心引きながらも、
すべては彼女の手の中だ。
てっとり早く、
その方法で脱出するとするか。
とりあえず、誰も爆発に巻き込まれないように祈っておこう。
……ここの神は、彼女か。
誰にでも無く、祈った。
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