街へ近づき、
様子を見ながら耳を澄ませる。
そうすると、やっぱり。
教会の中に捕らえられている事を知る。
「……あそこから人いなくなる時って、
あるのかなぁ……?」
無いとは思うけど。
特に今すぐには。
思いつつも、呟いてみた。
「私が囮になろうか」
「……え?」
「皆の注意をひきつけるから、
そしたら2人の事、助けに行って?」
「いや、普通に駄目だよ」
全員がこの子を追う訳は無いし、
それにきっとすぐに捕まってしまう。
それじゃあ、
例え助けに行けても意味が無い。
特に今なんて、
まだ太陽が出ている。
夜ならまだしも、
普通の人間相手に目をくらませる事も出来ない。



