「……いますね、バリバリいますね」
建物の並び始める場所からは少し離れた、
まだ森に分類される場所から覗いてみた。
住宅街を歩くには物騒な、
凶器になりそうな物を持った人たちが
古そうな建物を中心に、集まっている。
これだけ人数が居れば、
隠れていても気配は気づかれにくいだろう
でも、やっぱり多い。
うわー、という気持ちを込めて、
なんとなくのですます調になった。
「あれが教会」
少女の視線を追うと、
それはまさしく人々の中心、古びた建物。
あの中に、この街の神、
少女の慕う相手が居る。
そして多分、彼も……。



