袋を開けて、顔を見てみると
確かに。
美しいとは、到底言えない。

そして、ごつい。


この人を捕まえられたのは、
少女もまた俺と同じだからできる芸当だ。

人間の、華奢な少女には到底無理だろう。



言われるままに、テーブルの上に乗せた。

「助かります。
 この人背が高いから、物に
 引っかけそうだなって思ってたんです」

そう笑う彼女は、
人間相手には普通の女の子にしか見えない

俺もそうだけど、
自我と理性を持ち合わせていれば、
人間の中に溶け込むのは簡単だ。


可愛らしい少女は、
チェーンソーを取り出して、
男の首に向けて、振り下ろした。

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