そうして街の住民になった赤子は、 教会に身を寄せる事となった。 他にも、同じような子供が数人。 病気は治せても、 怪我で重傷を負い、命を失えば。 生きている間でなければ、私は治せない。 だから、この街にも孤児は居た。 そんな子たちは頼るあてが無ければ、 この街では教会へ来るものだった。 歳はバラバラの子供たち、 子供たちの面倒を見る、修道女たち。 それが今の、私の家族だった。 その中に増えた、新しい子。 あっというまに成長し、 赤子は少女へ、私の身長に並ぶ程になった