人を食わないし、殺しもしない。
俺の一体何が駄目だというんだ?

よそよそしいだけなら、まだいい。
汚物を見るような目で見る奴も居た。
お前に何かしたとでも?

最低限しかされない会話。
隣人は少し離れた所に引っ越した。

嫌な日々だった。

だけど、救いはあった。
彼だ。

俺の恋人は、以前と何も変わらなかった。
それもそうだろう。
付き合い始める前に、
俺が不死である事は教えてあるのだから。

だから彼が居る限りは、
俺はここで生きていくのだと、決めていた

彼さえいれば、この町は天国だ。



今まで生きてきた中で、
迫害された事は何度もあった。

だからこれ位、別に平気だ。
彼と離れる事に比べたら。