ヘタレは大人しくヘタれてろ



昼休みになったのであたしたちは教室に戻った。

ら、


「あの…克海くん!!」


呼び止められた。克海が。加藤さんに。


「なに?」


ちょっ…克海、顔が引きつってるよ。
…いい匂いだと思うんだけど。


「あのね……ちょっと来てくれない?」


「えっと……」


こら、何でそこであたしを見るんだ。
加藤さんもこっちを見てきたじゃないか。あ、ごめん間違えた。睨んできた。