「あ、ごめんな~遅くなった」



先生の声がした。





先生は私の隣に来て、空を見上げた。

私も真似して見上げてみる。





「星、きれいやな~。でも、都会やからな...。本当はもっときれいなのに」


「へぇ~」


「篠ちゃん、山の上の方へ行ったことある?」


「いえ、あんまり」


「そうなん??思いっきり都会っ子やな!」


「都会っ子ですみませんっ!!」


「そんな...篠ちゃん、怒らんといて!」





こんな会話がしばらく続いた。