ある日、私は親に言った。
「ねぇお母さん。
私、来年から塾に行きたい」
両親は、あっさり承諾してくれた。
そのときは、ものすごく嬉しかった。
やっと、自分のことを気にかけてくれるようになったんだと、うかれていた。
―でも、それは誤解だった。
”奏美は手がかからないわねえ。中学生になったら、全部、自分で決めていいからね“
お母さんから言われたこと。
言われた瞬間は、やっぱり嬉しかった。
でも、よく考えたらね
お母さんは
私を突き放したのかもしれない。
親には
結歌しか見えていない。
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