「リオちん。帰ろっ?」

高校入学して
しばらくたった。
それなりに
友達もできたし
高校生活も充実してた。

友達のリカと
帰ろうとしていた時、

「あの…」

一人の男の子が
私に声をかけてきた。

「俺、ヒデ。
Aクラなんだけど」

そこで初めて
ヒデと会った。

「リオちん。
待ってるね?」

私とヒデは
誰もいない屋上へ。

「何?友達、
待たせてるから
早くしてくれる?」

なんて、
見栄を張ったけど
本当は嬉しかった。

「入学した時に
一目惚れして…
まだ知り合えてないけど
良かったら…俺と
付き合ってくださいっ」

顔が真っ赤になってた。

「…いいよ」

興味本位だった。
彼氏が欲しいってのも
正直、あった。

それにヒデに
一目惚れした自分もいた。

「…ま、まじっ!?」

「うん…これから
よろしくね」

私は微笑んだ。

「とりあえず…
今日は友達と
約束してるから、
ごめんねっ」

「あ、じゃぁさ…
メアド…
教えてくれない?」

私たちは
メアドを交換して
それぞれ、帰った。