「好きな人?」
すきなひと?
スキナヒト?
そういえば、私。
好きな人…
麻美の思いもよらぬ質問に、私は考え込んでしまう…。
「そういえば、いないかも。」
「なら、彼氏なんてできるわけないじゃん!!」
すかさず、2人の鋭いツッコミが入る。
「だって…。」
「だって?」 私は、自分のスクバから、一冊のノートを取り出す。