続 初めての恋 ~大切なあなたへ~

透は麗をベッドに座らせると、麗を気遣いスタンド光を、薄暗くした。


「麗、今度こそ幸せにするよ。俺もずっと忘れられなかった。夢、覚えてるか?俺の…麗をお嫁さんにするって。きっと麗は誰かと幸せになってるかな~とも考えたんだけど…俺は自分の夢叶えるために、旅行会社に入ったんだ。こっちに支店が立つって聞いてね…麗が幸せだったら、そのまま諦めて帰るつもりだった…」


「透、私は今もまだ透だけ…透しかわからない…忘れたくても……」


「もういいよ。もう何も言わないで…」


透は麗をそっと立たせると


「大丈夫?こわくないかい?」


と聞いた。あの日あの頃からまたやり直せばいい。二人の気持ちが一つなら、もう迷いはなかった…


あの頃のように、透は何度も優しくキスをした。麗がこわがらないように…少しずつ触れながら…生まれたままの姿で、二人は愛しを確かめあった。


透のたくましくなった腕の中で、麗はぬくもりを感じながら…